院長のちょっとためになる話

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2021.10.26

風邪をひいたときの漢方薬

暑かった夏もいつの間にか遠くに去ってしまい
朝晩は薄着ではかなり寒く感じる季節になってきています。

こうなると急な寒さのために

体調を崩す方もいるのではないでしょうか。


本格的に体調を崩す前に、対処した方が良いのは世の常ですが
その方法は千差万別、人それぞれですね。

 

風邪の引き始めの対処もいろいろあると思います。
風邪の引き始めに「葛根湯」を使う方も多いのではないですか。
この葛根湯を含めた漢方薬についてですが
すごく奥が深いんです。

 

この図で「邪の強さ」とありますが、

今回の場合、「外気の寒さ」の強弱と考えて頂ければ良いと思います。
寒くなればなるほど、その寒さが「肌表→筋→骨」

体の奥まで侵入します。

このとき体力があれば、

体の奥まで「外気の寒さ」が侵入することを防ぐことも出来ますが
体力が落ちていた場合は、

「外気の寒さ」がそれほど強くなくても、

体の奥まで浸透してしまうこともあります。

 

目安としては
「さむけ」がして、汗をかくようでようであれば

「桂枝湯」


「さむけ」がして、汗はかかないが

肩こりや腰痛などの筋肉の強張りを感じるのではあれば

「葛根湯」


「さむけ」がして、汗はかかないが関節など節々が痛むようなら

「麻黄湯」

 

このように使い分けることで、

漢方薬をより効果的に使っていけますので
一つの目安と考えていただければと思います。


もちろん他にも症状が出ていることもあるでしょうから、

漢方薬を処方してくれる
ところでしっかり相談してくださいね。

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