美容医療のフォローアップ その2[脂肪除去]
美容医療での脂肪除去の代表的な部位にメーラーファット、バッカルファット、ジョールファットなどがあります。
今回はこの脂肪除去の治療に対する鍼灸でできるフォローアップと、脂肪除去を行わない単独での鍼灸治療について説明します。
[医療美容]
脂肪除去の代表的な部位であるメーラーファット、バッカルファット、ジョールファットについての詳細を以下に説明します。
1、メーラーファット
メーラーファットとは、頬骨周辺(チーク部分)に存在する脂肪のことです。
主に加齢や重力が原因で垂れ下がることで、頬のたるみやほうれい線を引き起こします。
2、バッカルファット
バッカルファットとは、頬の内側の深い層にある卵の黄身のような脂肪のことです。若い頃は頬の横にありますが、年齢と共に垂れ下がります。
垂れ下がりますと、ほうれい線、たるみ、マリオネットラインが深くなり、ブルドッグのような顔立ちとなり、老けた印象を引き起こします。
3、ジョールファット
ジョールファットとは、口元横から口角下にかけて位置している脂肪のことです。遺伝や骨格から若くても出現している場合もあります。
ジョールファットにより、マリオネットライン、口角のたるみ、フェイスラインのもたつきの原因となることがあります。
[脂肪除去のリスク]
脂肪除去にはメリットも様々ですが、デメリットもあります。行えば行うほど無条件に良いというわけではないため、行う際は医師と相談しつつ、施術を決定する必要があります。
デメリットとしては、顔がこける、左右差が出る、ツッパリ感が出るなどがあります。以下に詳細を説明します。
1、顔がこける
脂肪細胞は一度除去すると自然には元には戻りません。そのため過度に除去すると、痩身効果が強く出過ぎてしまい、顔がこけてしまいます。
2、左右差が出る
脂肪除去の際、仕上がりに左右差が出来てしまう場合があります。元々人間の顔は、左右対称ではありません。そのため、左右差が出来てしまい、違和感が残るケースがあります。
3、ツッパリ感が出る
脂肪吸引によって除去した場合、その部位が硬くなり、ツッパリ感が出る場合があります。おさまるまでには、一般的には1から3週間ほどかかると言われています。その間、口元が思うように動かせず、違和感を覚える場合があります。
[フォローアップ鍼灸治療]
1、顔がこける
脂肪吸引により、痩身効果が強く出過ぎた場合は、その周辺の脂肪とのバランスを取るように施術を行います。またエネルギーアップを目的にお灸施術も行う場合もあります。
2、左右差がでる
左右差が出た場合は、脂肪が減りすぎた箇所にはバランスを均等にさせ、エネルギーアップを図ります。脂肪が残っている箇所は散らすように施術を行います。
3、ツッパリ感が出る
ツッパリ感が出た場合は、その違和感を抑えるような治療を行います。
[単独鍼灸治療]
脂肪除去をためらう方には、鍼灸治療単独で改善を目指す方法もあります。
- 脂肪箇所やその周辺に鍼灸刺激を行うことで、新陳代謝を促進させて、脂肪の軽減に努めます。
- 目的の脂肪箇所からその周辺に散らす施術を行います。
- 目的の脂肪箇所の垂れ下がりが原因の場合、その箇所を引き上げて、元の位置に戻るように施術を行います。
[まとめ]
鍼灸治療は、医療美容のように効果が強く早いわけではありません。
従って医療美容の補助として、鍼灸治療を併用することは有用性があります。
また、医療美容にためらいがある方には、鍼灸の効果は緩やかでも、身体的にも経済的にも負担が少なく行うことが可能です。気になっている方は、お問い合わせください。