院長のちょっとためになる話

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2017.06.24

超音波治療

超音波治療

先日、埼玉県の入間市にあるアシスト整骨院で伊藤超短波㈱超音波治療セミナーに参加してきました。


超音波とは・・・最も深部(骨)まで刺激が到達することができる物理療法器具です。

        温熱効果を目的とした温熱療法と温熱が加わらない非温熱療法があります。

                                     (周波数と出力の設定によって変えることができます。)


周波数の設定

 深部治療・・・1MHz(1秒間に100万回のミクロマッサージ効果)例:骨など

 浅部治療・・・3MHz(1秒間に300万回のミクロマッサージ効果)例:筋肉など

                *ミクロマッサージ効果:非常に細かい振動


出力の設定

 温熱・・・100%(連続波、連続発振)、1~1.5w

      →炎症や脹れが退いた慢性期に用いる。

      *音波痛が出た場合は、出力を下げる。

 効果

      ・腱、靭帯、筋膜、筋、関節包などに温熱効果が得られる。

      ・循環の促進、痛みの軽減などがあります。


非温熱・・・5~50%(パルス波、間欠発振)、0.5~1w

       →炎症や脹れがまだある急性期に用いる。

       *出力が高くなるにつれて温熱効果となる。

 効果

       ・骨折、骨端症(シーバー病、オスグット病など)の癒合期間の短縮や骨棘の吸収。

                                    など


導子(音波が出る先端部分)の動かし方

   超音波を筋肉や腱、関節などに使用することが多いですが、それぞれ、導子の動かし方が異なります。

 筋肉:筋の走行に対して直角に動かします。

 腱:腱の走行に対して平行に動かします。

 関節:超音波照射後、脱力した状態で自分の力でなく自分の手や人に関節を動かしてもらい関節可動域訓練を行う。



このように超音波は出力や周波数、動かし方によって異なった効果が出ます。

しかし、超音波は可動性(動かしやすさ)を出すことができるのであって、安定性が出るわけではありません。さらに、筋や靭帯、関節に可動性が出たことにより、安定性が軽減します。

そこで、可動性を出しつつ、安定性を維持させる目的で超音波と干渉波で行うことがより効果的です。



骨折や肉離れ、関節を大きく動かせないなどの方がいらっしゃいましたら、ぜひ超音波治療を体験してみてください。

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